武装勢力を鎮圧、人質全員解放=死者120人超−ロシア南部襲撃

 【モスクワ14日時事】ロシア南部カバルジノ・バルカル共和国の首都ナリチクで起きた武装集団による一斉襲撃事件で、ロシア治安部隊は14日、警察署に立てこもっていた武装グループと交戦し、6人を殺害、人質5人を解放した。治安部隊はまた、土産物店に立てこもっていた武装グループの3人を殺害し、人質の女性2人を解放。刑執行局の封鎖も解除し、職員9人を救出した。
 グビン共和国首相は「人質全員を解放した」と言明。カノコフ共和国大統領は「武装集団の反乱を鎮圧し、政府と治安機関が完全に市内を掌握している」と述べ、正常化を強調した。
 ヌルガリエフ内相は同日、プーチン大統領に会い、民間人12人と警官24人が死亡したと伝えた。負傷者は130人に上る。共和国内務省は、武装集団の91人を殺害、36人を拘束したと発表した。これにより、ロシアで今年最大のテロとなった襲撃事件の死者は120人を超えた。 
時事通信) - 10月15日1時1分更新