ビンラディン氏十数キロ四方に追い詰め?英紙報道

 【ロンドン22日共同】22日付の英紙サンデー・エクスプレスは米情報筋の話として、米英軍の特殊部隊が、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン氏をアフガニスタン国境に近いパキスタン西部の十数キロ四方の範囲に追い詰めたと報じた。

 同紙によると、ビンラディン氏は約50人の側近とパキスタン西部クエッタ北方の標高3000メートル前後の山岳地帯に潜伏。米当局は上空から衛星で監視している。米軍は同氏が逃げるのは不可能だと確信しているという。

 ブッシュ米政権は大統領選前の人気上昇を狙い、4―5月ごろ同氏拘束のための大規模攻勢を検討しているが、英軍は地形が大規模作戦に適さないとして消極的という。

 同紙は、米側が今回の情報リークにより、攻撃しやすい地域に同氏をおびき出す狙いがあると推測している。 (11:17)