日本外交の新視点

日本外交の基本は、戦後一貫して米国中心で、米国の意向を
反映した国内対策をしている。それに対抗して社会主義国
したのが、田中首相であるが、米国はその存在をひっくり返
すために、マスコミ利用をした。
 
しかし、米国追従にもいい面もある。米国が指導した日本の
社会主義かつ市場経済化は、大きな効果を発揮して日本が
復活した。中国の普及品と日本の部品・付加価値製品という
分野分けも成り立った。
 
しかし、中国の経済発展により、経済的な面で日本と中国は
近いこともあり、緊密な状態にあるし、貿易高も急上昇して
いる。中国でも上海人や広州人のセンスは、非常にいい。
華僑が世界で成功しているのと似たセンスで商売をしている。
 
しかし、一歩国が絡むと、様相が変わってくる。官僚主義
ないやらしさも出てくるし、外交の駆け引きも強引である。
市政府、省政府は地域に絶大な権限を持っているために、中
中央政府の言うことを聞かない。軍も地方ごとに言語が違
うために、地方毎に組織されている。このため、軍管区が違
う軍同士が共同作戦ができない。このように中国を見ると、
まるでEUのような雰囲気である。地域ごとに雰囲気がまる
で違う。
 
日本外交として、脱アジアで米国の従属国としていくのか、
アジアに根ざした国家を目指すかで、今後の対応が違うよう
に思う。私は東アジア共同体というアジア重視の視点で行く
べきと感じている。時代の雰囲気が欧米からアジアにシフト
している。