NY原油、取引時間中に50ドル突破・市場創設以来初(nikkei)

 【ニューヨーク=豊福浩】28日午前のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油先物相場は続伸。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の11月物は続伸し、1983年の市場創設以来初めて取引時間中に1バレル50ドルの大台に乗せた。

 原油相場は取引が始まる前の時間外取引で一時、50.47ドルまで上昇、50.05ドル近辺で取引が始まった。正午(日本時間29日午前1時)現在は49.90ドル。アフリカ最大の産油国ナイジェリアの政情不安などで原油供給に支障がでるとの見方が広がり、市場の需給ひっ迫懸念に拍車がかかっている。

 供給不安を踏まえ、サウジアラビアは同日、数週間以内に生産能力を引き上げると表明。市場では9日に及ぶ連騰で利益確定の売り圧力も強まっている。 (01:22)