ソロス氏、米政権批判強める・「チェイニー氏は悪魔」 [日経] 

 世界的な投機家で慈善家でもあるジョージ・ソロス氏がブッシュ米大統領への批判を強めている。12日付のスペイン有力紙エルパイスのインタビューで「イラク戦争を導いたブッシュ氏が大統領選に勝てば米国と世界は終わりのない暴力の悪循環に陥る」と主張。チェイニー副大統領についても「大統領の背後にいる正真正銘の悪魔だ」と厳しく非難した。

 ケリー候補については「個人的に親しく別荘も近い」と明らかにしたうえで、「彼は戦争する大統領になろうとは望んでいない。国を守るが戦争はしない。これがとても重要だ」と擁護した。

 ソロス氏はブッシュ氏再選阻止のために2500万ドルの私財を投じ、ケリー氏の支持団体などに寄付をしているといわれる。近著「ブッシュへの宣戦布告」でも大統領批判を展開している。(パリ=奥村茂三郎) (23:00)