米特使、中国に不快感伝達 6カ国協議の仲介めぐり

 【北京30日共同】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の早期再開を調整するため12月上旬、議長国の中国を訪れた米国のデトラニ朝鮮半島和平担当特使が、協議再開の遅れや難航の要因として中国が「米朝の相互不信」を取り上げたことに対して、「同意できない」と反発、強い不快感を伝えていたことが30日分かった。複数の協議筋が明らかにした。
 核問題解決の基本的構図で生じた米中の認識のズレが、協議再開の遅れに微妙に作用しているようだ。
 中国はこれまでも、6カ国協議の進展には「関係国の相互不信を解消する」必要があると表明、事実上、米朝間の根深い相互不信が協議進展の障害になっているとの認識を示している。
共同通信) - 12月30日17時37分更新