中朝トップで政治決着目指す=対北朝鮮、5カ国閣僚級で交渉−米高官

 【ワシントン13日時事】米政府高官は12日、時事通信との会見に応じ、ブッシュ政権2期目の北朝鮮核問題に関する対処方針を明らかにした。それによると、現在の6カ国協議の枠組みを維持しつつも、首脳、閣僚級の協議による「政治レベルの交渉」を活発化。北朝鮮に対して影響力のある中国への働き掛けを強め、最終的には、胡錦濤国家主席北朝鮮金正日労働党総書記のトップによる会談で政治決着を目指す。
 そのためにまず、日米韓3国や中国との間で合意形成を図る方針だ。ブッシュ大統領やライス次期国務長官らが北朝鮮と直接交渉することはないとしている。
 同高官は「ブッシュ政権2期目の外交政策の優先課題は中東和平、イラク、イランと北朝鮮の核問題の4点」と述べた上で、「6カ国協議は継続するが、重要なのは指導者、閣僚レベルの動き。2月、3月の交流は精力的になる」と指摘。ライス氏やハドリー次期大統領補佐官(国家安全保障担当)らが日韓中ロの首脳、閣僚と会談、対北朝鮮で活発な外交活動を展開する方針を示した。
 また「ライス氏が北東アジアを歴訪する可能性は高い。町村信孝外相も訪米するだろうし、閣僚級で話を詰めていく」と述べた。 
時事通信) - 1月14日7時0分更新