対中貿易22兆円、対米上回る・04年貿易統計

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050126AT1F2600626012005.html
 財務省が26日発表した2004年の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を引いた貿易黒字は前年比17.9%増の12兆100億円で、3年連続で前年より増加した。輸出入合計の貿易額で見ると、香港を含む対中国分が過去最高の22兆2000億円となり、日米貿易を初めて上回った。高成長を続ける中国との取引拡大が背景で、中国が米国を抜いて日本の最大の貿易相手国となった。
 04年の輸出入の総額はともに過去最高。輸出額は前年比12.2%増の61兆1800億円。世界全体の景気回復を背景に3年連続で過去最高を更新した。半導体製造装置など科学光学機器やアジア向け鋼板など鉄鋼が2割を超す伸びを示した。輸入額は10.8%増え49兆1700億円。原油価格の高騰を受け石炭が5割増となったほか、アジアから電子部品のなかでもメモリーカードなど汎用性の高い製品の輸入が増えた。
 地域別でみると、香港を含む対中貿易総額は前年比17.0%増の22兆2000億円と、初めて対米(20兆4800億円、同1.1%増)を上回った。<<(12:08)