ミサイル防衛、海上型07年に開発移行(nikkei)

 【ワシントン=秋田浩之】米政府は日米が共同で技術研究している海上配備型の迎撃ミサイル(SM3)について、2007会計年度(06年10月―07年9月)から開発に乗り出す方針を固めた。米国防総省当局者が明らかにした。日本政府にも打診済みで、協議を進めているという。日米のミサイル防衛協力を加速し、北朝鮮などによる弾道ミサイルの開発・配備の動きに対抗する狙いだ。

 米側は19日にもワシントンで開く日米安全保障協議委員会(2プラス2)でSM3開発問題を取り上げたい意向だ。開発段階への移行が実現すれば、日米のミサイル防衛協力は新たな局面に入る。

 日米が共同研究を進めているSM3は直径約53センチのミサイル。米国はすでに直径約34センチ型を独自に開発しているが、より強力な破壊力を持つ53センチ型をイージス艦などに配備し、日米などへのミサイルの脅威を封じ込める必要があると判断した。 (07:00)