中貿易赤字急増を懸念、米で補助金相殺法案(nikkei)

 【ワシントン=吉田透】中国からの輸入急増を懸念する超党派の米議員らが、主に中国を標的とする輸出補助金相殺法案を米上下両院に提出した。対中貿易赤字の増大に米議会がいら立ちを強めていることの表れだ。

 法案は上院のコリンズ議員(共和党)、バイ議員(民主党)、下院のイングリッシュ議員(共和党)、デービス議員(民主党)らが提出した。現行の米関税法は外国政府による輸出補助金に相殺関税を課すことを認めているが、中国のような「非市場経済国」からの輸入品には適用できない。国営企業の場合、どこまでを輸出補助金とするのか算定が難しいというのが理由だった。 (07:01)