「日中争えば互いに傷」・新華社が論評

 【北京20日共同】中国国営通信の新華社20日日中関係について「和すれば双方に利があり、争えば互いが傷つく」と題した論評を配信し、両国の友好的な共存と安定的な関係発展を訴えた。反日デモの拡大を受け、日中友好の重要性を強調することで反日感情の沈静化を図る狙いがあるとみられる。

 論評は、国交正常化以来、両国の貿易や人的交流などが急速に発展したことを強調し、アジア太平洋地域と世界の平和と安定にとって両国の友好関係が必要と指摘。一方で、最近の日本政府の歴史問題や台湾問題での姿勢を批判した。その上で「両国関係の移り変わりと曲折は、それぞれの国の盛衰に重要な影響があった」として、関係改善の必要性を強調した。 (23:18)