「北朝鮮に核弾頭化能力」 米情報局長が見解 2005年04月30日

http://www.asahi.com/special/nuclear/TKY200504290295.html
米国防情報局(DIA)のジャコビー局長は28日、上院軍事委員会の公聴会で証言し、北朝鮮が米本土に到達可能な長距離弾道ミサイルの弾頭に核兵器を搭載する能力があるとの見方を明らかにした。また、ブッシュ大統領も同日、記者会見で「(核兵器をミサイルに搭載して運ぶ)能力があると想定するのが最善の策だ」と述べ、同局長の見解に同意した。

 北朝鮮核兵器を「弾頭化」する能力を持つとの見方を米政府高官が明言したのは初めて。ブッシュ大統領はこの日の記者会見で、北朝鮮の核問題について引き続き6者協議での解決を目指すとしながら、今年1月の2期目就任後では初めて北朝鮮金正日キム・ジョンイル)総書記を「暴君」と呼んだ。一連の発言は、核施設にある原子炉の稼働を停止し、使用済み核燃料棒を抜き出す構えを見せるなど挑発的な行動をとる北朝鮮に対し、米国が今後厳しい姿勢で臨むことを示唆するものだ。