日米同盟の「変革」提唱 世界規模協力へと米側

 【ワシントン29日共同】日米両政府による在日米軍の再編協議で、米側が日米同盟の世界規模での協力体制構築を目指し「同盟変革(アライアンス・トランスフォーメーション)」との表現で、同盟関係強化を提唱していることが29日分かった。日米の協議筋が明らかにした。
 日本側も同盟強化自体には「異存はない」(同筋)との立場。しかし、「変革」が日米安全保障条約改定など同盟の根本的な変化を意味しているわけではないのに「誤解を招きかねない」(関係者)との懸念から、米側の提起を公表していない。ブッシュ米政権の世界戦略に乗って軍事的な一体化がさらに進むことへの慎重論もあり、今後論議を呼びそうだ。
共同通信) - 5月29日17時34分更新