英が国民投票凍結へ 欧州憲法の再生、困難に

 【ハーグ(オランダ)2日共同】欧州連合(EU)の新しい基本法となる欧州憲法の是非を問う国民投票でフランス、オランダと続いた否決の連鎖は、これから国民投票を予定している加盟国にも及ぶ気配をみせている。PA通信は2日、複数の英外務省高官の話として、ストロー英外相が6日に議会で、来年に実施するとみられていた英国民投票の実施凍結を発表すると報道した。
 今月16、17日のEU首脳会議で批准作業の継続が決まっても、瀕死(ひんし)の状態に陥った憲法の再生は困難な情勢。DPA通信は2日、ドイツ政府筋の話として、フランスのシラク大統領が4日に、英国のブレア首相が13日にそれぞれベルリンを訪問してシュレーダー首相と緊急協議を行うと伝えた。
共同通信) - 6月3日1時26分更新