インドなど準加盟で拡充 上海機構

 【モスクワ4日共同】ロシア、中国と、中央アジア4カ国で構成する上海協力機構は4日、カザフスタンの首都アスタナで外相会議を開き、インド、イラン、パキスタンの準加盟承認で合意した。7月5日にアスタナで開く首脳会議で正式承認する。
 同機構は昨年、モンゴルに準加盟を認めており、さらに拡充。5月にウズベキスタン東部で起きた反政府暴動を受け、中央アジアの安全保障に本格的に取り組むことになった。中国、ロシア、イランの接近が米国の警戒を招く可能性もある。
 外相会議は「中央アジアでのテロ、分離主義、過激主義に対し連携を深める」との声明を発表。首脳会議では、テロに関する共同声明や、ウズベクの首都タシケントに本部を置く「地域テロ対策機構」の強化に関する文書などに調印することでも合意した。
共同通信) - 6月4日23時47分更新