プーチン大統領、11月訪日の意向表明 森前首相と会談(ASAHI)

2005年06月15日01時01分

 森前首相は14日午後(日本時間同日夜)、訪問先のロシア・サンクトペテルブルクプーチン大統領と会談した。森氏が「いい時期に来日していただき、話をしたい」との小泉首相のメッセージを伝えたのに対し、大統領は「訪日を楽しみにしている。11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の前後に訪日したい」と応じた。

 APEC首脳会議は、11月18、19の両日、韓国・釜山で開かれる。森氏の説明によると、大統領は「訪日の際に小泉首相と平和条約について真剣に交渉したい」と語った。これに対し森氏は「2島がどうだとか4島がどうだとか、原則的な議論を未来永劫(えいごう)やっていても仕方がない」と語り、行き詰まっている北方領土問題について、首脳会談で何らかの打開策が示されることに期待を示した。

 一方、日本の国連安保理常任理事国入りについて大統領は、「私は大賛成であり、そうあるべきだと思う。(日本がドイツなどとともに提出をめざしている)枠組み決議案については、ロシアとしてしっかり検討したい」と語った。