6者協議、7月末に再開 北朝鮮が復帰で米と合意(ASAHI)

2005年07月09日23時50分

 朝鮮中央通信によると、北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官と米国のクリストファー・ヒル国務次官補が9日、北京で接触し、中断していた6者協議を7月25日からの週内に開催することで合意した。

 ラヂオプレスが伝えた朝鮮中央放送によると、米国は北朝鮮主権国家であることを認め、侵攻の意思を否定、6者協議の枠組みの中で会談をする立場を公式表明したという。金外務次官とヒル国務次官補が北京で会談した。

 同放送によると、北朝鮮側は米国の表明について「米国による『暴政の前哨基地』との発言を撤回した」と理解。6者協議への参加を決めたという。

 北京では03年8月から04年6月にかけて、6者協議が3度行われた。しかし、核放棄の見返りに体制保証などを求める北朝鮮と核放棄の先行を要求する米国が歩み寄らなかった。このため、中断は1年以上続いた。

 北朝鮮は今年2月、核保有宣言を行う一方で、6者協議への参加中断を発表していた。

 しかし、北朝鮮金正日キム・ジョンイル)総書記は先月17日、平壌を訪問した韓国の鄭東泳(チョン・ドンヨン)・統一相と会談し、「米国がわが国を相手として認め、尊重するなら、7月中にも6者協議に復帰する用意がある」と述べていた。