6者協議、26日から北京で 中国が発表(ASAHI)

2005年07月19日20時22分

 中国外務省は19日、北朝鮮の核開発問題を話し合う第4回6者協議を今月26日から北京で開く、と発表した。協議の期間は定めていない。これまでは3〜4日間だったが、米政府は成果がなければ今回で協議を打ち切る意向を示しており、前進があるまで断続的に協議を続ける可能性もある。日本はこの機会に北朝鮮側と個別に接触し、拉致問題解決の糸口を探る考えだが、北朝鮮側が応じるかどうかはわからない。

 協議は当初、27日からと予定されていたが、議長国である中国の李肇星(リー・チャオシン)外相がビエンチャンで開かれる東南アジア諸国連合ASEAN)地域フォーラム(ARF)などに出席するため、26日に北京を離れることから、前倒しして開催する方向で調整していた。協議会場は過去3回と同じ釣魚台国賓館の見通し。中国の武大偉(ウー・ターウェイ)外務次官が議長を務め、佐々江賢一郎外務省アジア大洋州局長らが首席代表として参加する方向だ。

 1年1カ月ぶりとなる協議では、北朝鮮の完全な核放棄に向け、高濃縮ウラン(HEU)生産計画の有無や検証、見返り措置などをめぐる北朝鮮と日米などとの主張の溝をどう埋めるかが焦点になる。北朝鮮の核保有宣言や、核放棄を条件とした韓国による電力供給の提案がどう影響するのかも注目点だ。