日本人の平均寿命、男女とも最高更新 厚労省まとめ(ASAHI)

2005年07月22日21時13分

 日本人の平均寿命は、女性が85.59歳、男性が78.64歳で、男女とも5年連続で過去最高を更新したことが22日、厚生労働省がまとめた04年の簡易生命表でわかった。前年と比べ、女性は0.26歳、男性は0.28歳延びた。女性は20年連続の世界一、男性は前年の3位から香港を抜いて2位となり、世界最速のペースで長寿化が進んでいる。

 04年生まれの赤ちゃんが80歳まで生きる割合は女性が76.8%、男性が55.2%。女性はほぼ半数が米寿(88歳)を迎えるという。

 海外との比較は、統計の年次などが異なるため厳密には難しいが、男性はアイスランド(01〜04年、78.8歳)、日本、香港(03年、78.5歳)の順、女性は日本、香港(84.3歳)、スイス(02年、83.0歳)の順だった。

 日本人の三大死因のうち、がんで亡くなる確率は高まったが、心疾患、脳血管疾患で亡くなる確率は下がり、平均寿命の延びに寄与した。延び率は03年はインフルエンザ流行に伴う肺炎や心疾患による死亡が増え、自殺者が統計史上最悪を記録するなどで縮んだが、04年は01、02年並みに回復した。