財務省課長、岡山市長…自民の「刺客」選び着々

 自民党は11日、「反対票」組の城内実・前議員が出馬予定の静岡7区に、財務省片山さつき国際局開発機関課長を擁立する方針を固めた。

 また、熊代昭彦・前衆院議員が出馬する岡山2区には萩原誠司岡山市長を出馬させる方針で、「刺客」選びは着々と進んでいる。

 片山氏は、東大卒のキャリア官僚で、女性初の主計官として防衛関係予算を担当していた。

 また、小泉首相は同日、首相官邸で、萩原市長と会い、岡山2区への出馬を要請した。萩原氏は「首相の改革への意欲に胸を打たれている。最終的に地元の方々と相談して結論を出したい」と記者団に語り、前向きな姿勢を見せた。

 自民党は、山梨3区では、保坂武・前議員に対し、かつて同区で当選した横内正明・元議員を擁立する方向で調整している。鹿児島5区の森山裕・前議員には、2003年の衆院選で無所属で出馬した米正剛氏をぶつける案が出ている。

 ほかにも、候補者として知名度の高い比例選出の参院議員の擁立が取りざたされている。

(2005年8月11日23時35分 読売新聞)