米専門家ら、イラン核兵器計画の証拠なしと結論・米紙(nikkei)

 23日付の米紙ワシントン・ポストによると、国際原子力機関IAEA)が2003年のイランへの査察で収集した微量の兵器級ウランについて、米政府や日本などの専門家が核兵器計画の証拠とはならないと結論づけた。同ウランはイランが独自に調達したのではなく、パキスタンから輸入した核関連機器に付着していたことが判明したためだ。

 この結論は9月に開かれるIAEA理事会への報告書に明記される。同紙は米政府高官の話として、イランの核疑惑を裏付ける最大の証拠が消えることになると指摘しており、米外交にとって大きな痛手となりそうだ。(ワシントン=秋田浩之) (01:13)