ドイツ総選挙、得票率1ポイント差(ASAHI)

2005年09月19日09時22分

 ドイツ連邦議会(下院、基本定数598)総選挙は19日未明、開票が終了し、女性のメルケル氏を首相候補とする最大野党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)とシュレーダー首相の与党社会民主党(SPD)の得票率の差はわずか1ポイント差で並ぶ大接戦となった。ともに過半数には届かず、政権の行方は連立協議の成り行き次第となった。両氏とも次期政権を担う意欲を表明する異例の事態となった。

 19日午前1時35分(日本時間19日午前8時35分)の選挙管理委員会の公式暫定結果によると、CDU・CSUが得票率35.2%で225議席を獲得。SPDは34.3%で222議席

 次いで、自由民主党(FDP)9.8%、61議席。左派党8.7%、54議席。90年連合・緑の党8.1%、51議席など。

 18日夜、メルケル党首は「新たな政権作りをする」と述べる一方、シュレーダー首相も「今後も政権を担う」と語り、2大政党を中心にした政権作りの駆け引きが活発になりそうだ。

 投票率は77.7%で前回02年総選挙(79.1%)を下回った。