米軍、西太平洋に武器集積船 「海上基地」構想も(ASAHI)

 世界規模の再編を進める米軍が、西太平洋に、遠方への展開能力を大幅に強化する新型の事前集積船を配備する計画であることが20日、分かった。紛争地域の近くに地上基地を確保できない場合などに、海兵隊など地上部隊の武器を搭載する事前集積船を中心とした船団を組み、出撃拠点となる「海上基地」として使う構想もある。

 新型事前集積船を主に利用するとみられる海兵隊は、海軍の強襲揚陸艦で陸地へ運ばれる。米海軍高官によると、この事前集積船の形は、空母に似た平らな甲板を持ち、数十機の航空機を搭載できるものが有力だ。07年に建造を始める予定。配備先は、西太平洋のグアムが有力だが、太平洋地域の他の国になる可能性もあるという。