ドコモ、米シンギュラーと第三世代携帯で提携へ

 NTTドコモは米携帯電話二位のシンギュラー・ワイヤレスと提携する。第三世代携帯電話の端末・サービスの技術仕様を統1。両社を合わせた顧客数の多さを生かし端末価格を引き下げる。日米で同じ端末が使えるようにして利用者メリットの向上にもつなげる。シンギュラーは米AT&Tワイヤレス(AT&TW)の買収を決めており、米最大手に躍進する見通し。ドコモとの提携で日米トップ連合が誕生する。

 ドコモとシンギュラーは既に水面下で技術面を中心とする提携交渉に入った。ドコモはAT&TWに16%出資しているが、2月にシンギュラーがAT&TW買収に合意。ドコモは提携の枠組みを変え、米国市場での足場を確保する。ドコモはAT&TW株のシンギュラーへの譲渡を決めており、新たにシンギュラーに少額出資する可能性もある。両社はシンギュラーによるAT&TW買収手続きが年内にも完了するのを待って詳細を詰め、来年前半の合意を目指す。 (07:05)