パウエル米国務長官が辞表提出 米メディア報道(ASAHI)

 強硬派や新保守主義ネオコン)色の強い政権内で国際協調路線をとってきた長官の辞任は、2期目のブッシュ外交に大きな変化をもたらすことは確実だ。後継の外交チームが固まるまで北朝鮮の核問題をめぐる6者協議や、中東和平の仲介外交が停滞することも予想される。長官の右腕で、対日人脈を握るアーミテージ国務副長官も退任する可能性が高いが、正式な発表はない。

 ジャマイカ移民の子としてニューヨークで生まれ、陸軍で頭角を現した。レーガン政権の大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を経て、89年に制服組トップの統合参謀本部議長に就任。91年の湾岸戦争を指揮し、圧倒的な名声を得た。ブッシュ政権でアフリカ系初の国務長官に就任した。 (11/16 01:17)