韓国情報機関「北朝鮮指導部に異常な兆候なし」(ASAHI)

 【ソウル=山口真典】韓国の情報機関、国家情報院は24日の国会審議で、北朝鮮金正日総書記の肖像画を一部撤去したとされることに関して「金総書記や主要幹部は正常に活動するなど内部に異常な兆候はない」と報告した。同時に「1990年代初めに肖像画取り外しの指示が出たが、金総書記への忠誠心を誇示するため外されなかった」との見解を示した。

 聯合ニュースによると国情院は金総書記の肖像画について「人民文化宮殿や万寿台議事堂など一部の場所で撤去された」と指摘。その理由を「対外的に閉鎖的、世襲的だという否定的なイメージを改善するためとみられる」と説明した。一方、最近の北朝鮮の動向では「(2002年に開始した)経済改革の副作用を最小限に抑えることや、外部からの情報流入による汚染を防ぐため外国人への規制強化などに腐心している」と明らかにした。 (22:28)