国連議長「北朝鮮、6カ国協議再開に肯定的」(ASAHI)

 【ソウル=山口真典】韓国統一省によると先に北朝鮮を訪問したピン国連総会議長(ガボン外相)は24日、鄭東泳(チョン・ドンヨン)韓国統一相とソウルで会談し、「北朝鮮から6カ国協議にとても肯定的なメッセージを受け取った」と述べた。同時にピン議長は北朝鮮の要請を受けて「米国との共存を願っている」との意向を米国に伝える考えを示した。

 2日の米大統領選以降、北朝鮮が6カ国協議再開に前向きな姿勢を示したのは初めて。北朝鮮以外の参加国は早期再開を目指すことで一致しているが、北朝鮮は「米国の敵視政策撤回」などを求めて否定的だった。鄭統一相は「韓国政府は北朝鮮の封鎖や崩壊を望まない立場で、(チリで開いた)韓米首脳会談でも核問題を平和的、外交的に解決する方針を確認した」と表明した。ピン議長は16―20日に訪朝、金永南キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長や白南淳(ペク・ナムスン)外相らと会談した。 (18:52)