日米、2月にも新安保宣言・アジアの脅威に共同で対処(nikkei)

 日米両国政府が来年2月にも発表する新たな日米安保共同宣言の骨格が21日、明らかになった。中台関係の緊張や北朝鮮の脅威を念頭に、アジア太平洋地域の不安定要因に日米が共同で対処すると明記し、自衛隊在日米軍の協力強化を打ち出す。日米安保条約や基地使用目的を極東地域に限定した「極東条項」は改定しないが、共通の戦略目標を再設定することで在日米軍再編を円滑に進める狙いがある。

 新安保宣言の名称は「日米安全保障に関する戦略合意」(仮称)。2月にも開く外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)での合意を目指す。年明けから米国で審議官級の協議を開き、具体的な文案の最終調整に入る。並行して在日米軍再編を巡る交渉が加速する見通しだ。 (07:00)