国務副長官にゼーリック氏 米外交、国際協調の可能性

 【ワシントン7日共同】ブッシュ米大統領は7日、ゼーリック米通商代表(51)をアーミテージ国務副長官の後任に指名すると発表した。
 副長官には、北朝鮮やイランの核開発問題で強硬姿勢を示してきたタカ派ボルトン国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)が指名されるとの観測もあった。
 同次官でなく、穏健な現実主義を取るゼーリック氏が副長官に指名されたことは、米外交がタカ派路線と距離を置き、国際協調路線に向かう可能性を示している。
 ゼーリック氏は2001年に通商代表に就任、米国の2国間、地域自由貿易協定拡大などに務めてきた。現大統領の父親、ブッシュ元大統領の政権で国務次官(経済・農業政策担当)を務め、日米経済摩擦で対日強硬姿勢をとったこともある。
共同通信) - 1月8日6時16分更新