合同軍事演習、コブラゴールド 日本、正式参加へ

タイ軍高官、「指揮所演習」に限定
 【プーケット島(タイ南部)=岩田智雄】タイ軍高官は二十日、産経新聞に、同国が米国などと共同で毎年行っている合同軍事演習「コブラゴールド」に今年から日本が正式メンバーとして参加することになったと述べた。ただ、日本の参加は実動部隊が参加しない指揮所演習(CPX)に限られるとしている。
 コブラゴールドはCPXと実動演習に分かれ、CPXは地域紛争での平和復興活動などを指揮所だけで演習するものだ。今年の演習はタイ北部で五月二日に予定されているが、同高官によると、インド洋大津波の被災地支援のため、延期される見通しになっている。
 タイ外務省によると、スラキアット同国外相とファーゴ米太平洋軍司令官は十九日、バンコクで会談、今年のコブラゴールドに日本とシンガポール、モンゴルを正式メンバーとして招待することで一致した。演習にはこのほか十カ国がオブザーバーとして参加する。
 日本は二〇〇一年からオブザーバーとして、指揮所演習にのみ参加している。在タイ日本大使館は、正式参加については、まだ検討中でありコメントできないとしている。
 冷戦終結後、コブラゴールドは外部の脅威に共同で対処するという当初の性格が薄れ、国連平和維持活動(PKO)や反テロなどに比重が移った。
産経新聞) - 1月21日2時46分更新