「イラク情勢は悪化」 米長官、反米感情も認める

 【ワシントン26日共同】パウエル米国務長官は26日、米ABCテレビとのインタビューで、テロや攻撃が頻発するイラク情勢について「悪化している。(テロリストらが)選挙を妨害しようと決めているからだ」と言明した。
 また「反米感情は高まっている。否定はできない」とも述べ、アラブ社会が反対したイラク戦争やその後の情勢不安定化を受け、対米感情が悪化していることを認めた。
 ブッシュ大統領は自身の選挙戦を意識して先の国連総会での演説などで、イラク情勢の「進展」を強調しているが、長官の発言は不透明な現地情勢を踏まえ、より慎重な見方を示したと言える。
共同通信) - 9月27日6時7分更新