北朝鮮のカジノ営業中断 中国治安強化のあおり

 【北京19日共同】中国紙「新文化報」は19日、中国、ロシア国境にある北朝鮮経済特区、羅先市で外国人観光客誘致の柱として運営されているカジノが15日、中国政府の治安強化策のあおりで営業中断に追い込まれたと報じた。
 香港の大手レジャー資本が経営するホテル内に設置されている同カジノをめぐっては、昨年12月、吉林省延辺朝鮮族自治州の幹部職員が多額の公金を着服し同カジノで使い果たした事件が発覚し、州当局が幹部の賭博禁止を通達。さらに今年に入り、羅先市への旅行者への現金持ち出しを統制、旅行業者にはカジノ旅行をなくすよう指示したという。
 中国共産党も今年に入り規律検査委員会で党幹部の賭博禁止を決め、全国的な取り締まり強化に乗り出している。
共同通信) - 1月19日19時46分更新